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日本自転車ツーリングの諸相By Bill Macher 第五章 そして、人について
北海道に行ったとき、留辺蘂(ルベシベ)という小さな町を訪れた。近くの河岸でキャンプするか公園でテントを張るかを悩みながらブラブラしていた。夕暮れになり、自転車に乗った子供達が数人公園に入ってきた。彼らは私に興味を持ったのか、「ハロー!ハウ・アー・ユー?」と言い、最初に英語、それからすぐに日本語で答えたらものすごくびっくりされてしまった。見る見るうちに大人数!そしてその中の何人かの子供たちが、私を案内してくれると言い出した。彼らは「これは電気屋さん、何か買いたい物がある?中に入る?」「これは薬屋」「あれは・・・」と言った感じで私をツアーに連れ出してくれた。一人の男の子が私に焼き鳥をくれたりし、しばらく楽しくおしゃべりをした。「夜は強盗に気をつけて」(実際は、そういうケースは非常にレアである。多分皆が心配しているからそう言ったのだと思う)とか「青森ではリンゴが美味しいよ」などのいくつかのアドバイスももらった。 子供たちは私の自転車のチェーンリングが5枚もあることに興味津々。(結局のところ、その年代の子供達にとって自転車というのは生活の中心!)テントを張って中に入るまでの一部始終を観察し終わらないことには子供達は家に帰らないなーということに気づいた私はまもなくテントに引っ込み、「おやすみおじちゃん」というやり取りを終えた後にようやく一人、一人と家路につくことになった。
温泉に着くと、入湯料と営業時間を確認してくれ、その後サーッと帰って行った。温泉近くの湖でその夜のキャンプ地を見つけ、スーパーマーケットでビールと寿司を夕飯用に調達。温泉へ戻りゆっくりお風呂に浸った。まさに私が体を洗ったり温泉に入ったりといつものように楽しんでいたときに温泉に現れたのは、さっきの青年達のうちの1人とその友達であった。「温泉施設の中にある小さなレストランで一緒にビールでも、と思って来たんだ」と言う。旅行真っ只中の私にはたっぷり時間はあるし、テントにビールと食べ物もあるし、「温泉から出てくるのを待っているよ」と彼らに伝えた。 しかし!驚いたことに私が出てきたときは、既に彼らは着替え終わっていてすっかり準備万端だった。一緒にレストランへ行き、美味しいビールと美味しい食事をたらふく堪能した。それは本当に予期せぬ楽しい夕べとなった。それに加えて、翌朝私が出発のために荷物をまとめて公園のベンチに座って湖を眺めていたとき、昨日の仲間と奥さんが私のために作ってくれたというお弁当を持って現れてくれたのだった。
私の親友、ハルオさんとモモちゃんのことも忘れてはならない。成田のご自宅で受けた温かいもてなしについては、このイメージ写真を示して話したい。嬉しかったのは大きなドイツのビールグラスで何度もおかわりをさせてもらっての大歓迎・・・あ、ハルオさん悪い!あなたはこのカメラの後ろ側にいて映ってなかったね! last modified:05, 12, 2006
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