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Length of Japan:北海道

Length of Japan part 1
 
hakodate kuromatsunai sapporo asahikawa

2.「黒松内 - 札幌」


概要

ルート:黒松内-洞爺湖-登別-札幌
走行距離 :228 km
ベストシーズン:7月〜8月
走行可能:4月〜11月中(4月、11月は降雪の可能性あり)
起伏 : slope.gif slope.gifslope.gifslope.gif (ルートを完全になぞるとかなりハード)
自然 : beauty.gif beauty.gif beauty.gif beauty.gif (湖と森が美しい)
歴史 : building.gif building.gif (洞爺と白老が面白い)
交通量 : building.gif (国道は多い)

このルートの地図

プロフィールマップ

詳細

ブナ北限の地「黒松内」

「ブナ北限の地」黒松内へ着いたらブナセンターにより、北限のブナ林を歩いてみよう。
歌才ブナ林は手付かずの自然でありながら青森県の白神山地のように不便で急峻な山奥というわけでなく、非常に手軽に入ることができる。森の中も歩きやすい。

黒松内から交通量の少ない道道で噴火湾沿へ出る。この一帯は海岸線ながら急峻な山地が続く。礼文華峠を下ったら道道609号線へ左折しよう。海岸沿いにカムイチャシがある。休憩ポイントに最適だ。

ブナセンター

噴火湾から伊達へ

洞爺まで来たら伊達市の有珠湾まで足をのばし、バチラー教会堂と善光寺を訪れよう。宣教師バチラーは聖書をアイヌ語へ翻訳し、辞書を作成したことから後のアイヌ語研究に布石を残した。
また、善光寺は北海道最古の寺として有名だ。
噴火湾に面したこの地方は遺跡、貝塚も非常に豊富で見所が多い。

ちなみに「貝塚」は縄文人のゴミ捨て場、との浅はかな説明がなされた時代があったが、現在では「塚」という名の通り、神聖なる物の送り場であったことが立証されている。ゴミ捨て場どころか霊場だったのである。

アルトリ岬には静かな無人のキャンプ場があり、お勧めできる。
国道37号線は交通量が多い。走行には十分な注意を。道内の交通マナーは決してよくないので油断は禁物だ。

火山のデパート

有珠から洞爺湖へは一旦洞爺へ戻り、西山火口群を経由しよう。
西山火口群は2000年に噴火した新火口。国道の真上に突如火口が出現し、民家などが倒壊しかけた状態で残っている。

2000年の噴火後、約8ヶ月閉鎖されていた洞爺湖温泉も今は平時の活気を取り戻している。シーズン中毎晩行われるロングラン花火も復活し、かつてのように楽しむことができるようになった。

洞爺湖からは多少ハードな行程になるがオロフレ峠を目指そう。
オロフレ峠は道内でも屈指の高さ、標高940mを誇る。交通量は少なく、続く森林が非常に美しい。汗をかいて峠を越えれば温泉天国の登別はもうすぐだ。

登別温泉は主要旅館で日帰り温泉が楽しめる。一番有名なのは老舗「第一滝本館」である。温泉のデパートといわれるほど湯船が多い。
倹約派には温泉銭湯「夢元さぎり湯」が安くてお勧めだ。露天は無いが湯質は非常に良く、満足できるだろう。

登別でひと風呂浴びた後はもうひとふん張りして大湯沼へ行ってみよう。手ごろな遊歩道が整備されており、散歩が楽しい。
大湯沼の後はクッタラ湖へさらに足を伸ばそう。大型観光バスの入れぬ一車線の道を進めば太古の北海道そのままの世界に入る。面倒がらずに坂を上る価値は私が保証しよう。

支笏湖へ

登別から苫小牧まではしばし交通量の多い幹線路走行を余儀なくされる。部分的に平行する旧道を走るよう工夫すると良い。
途中白老ではポロトコタンへ寄ろう。アイヌ民族資料館へも寄って見よう。
ポロト湖ではカヌー体験も可能だ。また、湖岸の道を2kmほど走ると清潔なポロト自然休養林キャンプ場もある。

支笏湖

苫小牧では中心部の通過を避け、道道141号を使い、支笏湖への直行ルートをとる。このルートは最近舗装が完了した新しい道でとても快適だ。ただし支笏湖側は1.5車線なので注意を忘れずに。北海道のドライバーは思い込み運転が多いから、自転車がいるとは夢にも思ってくれていない。

峠から左折すると巨大溶岩ドームで有名な樽前山の登山口へも行ける。樽前山は現在も噴煙を上げる活火山で、溶岩ドームは立ち入り禁止。木々の無い山並みは特異な風景をかもし出している。

支笏湖は日本最北の不凍湖で、透明度も日本有数で非常に美しい。札幌という100万都市から自転車で日帰りできるような距離にこのような大自然が残っているのだから道民は幸せだ。
支笏湖は深さが約400mもあり、「底なし」としても知られている。かつては死骨湖とさえよばれた事があり、実際カヌーに乗ってみると澄み切った湖水の中に骨のように木々が白い肌をむき出しに沈んでいるのが見える。
(シコツはアイヌ語で、大きな窪地、又は谷の意。千歳川の沢の名から来ている)

支笏湖を離れたら峠で左折しオコタンペ湖へ寄って見よう。北海道3大秘湖といわれるこの湖は森林生態系保護地区として近年立ち入りが厳しく規制され、手付かずのまま未来へ残す取り組みが始まっている。湖岸への道は閉鎖されてたが、展望台からでも十分に大自然を感じることができるだろう。

札幌へ

支笏湖から国道453号線を北上すると約30kmで札幌へ着く。このコースは思いのほかアップダウンのつづく山間路で札幌在住サイクリストの登竜門だ。またロードレーサーでのトレーニングコースにもよく使われている。

真駒内まで着いたら、真駒内川沿いのサイクリングロードに入ろう。川沿いの道を行けば自動的に豊平川右岸のサイクリングロードに入ることができる。テレビ塔が見えてきたらゴールは近い。

札幌から逆コースで走る場合は豊平川右岸、進行方向に向かって左側を走れば自動的に真駒内川に入っていける。

いち押し!

ウヨロ川

登別から苫小牧は、交通量の多い国道のため、ついつい先を急ぎがちになるが注意深く探してみると魅力的な場所が多い。
一つは白老の西、JR萩野駅近くのウヨロ川に近年地味な整備が進められている「ウヨロ川フットパス」だ。
フットパスとは言っても整備は地味で踏み跡が続く程度であり、訪れる人は少ない。ところが歩いてみると非常に変化に富んだ魅力あるコースであることがわかる。のんびり一日過ごすくらいで歩くのがお勧めだ。ここには自然体の里山がある。

フットパスの地図は白老駅のキオスクで購入が可能。高速道路とウヨロ川が交わるところにあるオーシャンファームでも情報が手に入る。オーシャンファームでは乗馬体験も可能だ。

また、苫小牧に着く手前で山中に入れば「インクラの滝」「樽前ガロー」が美しい。
インクラの滝は日本の滝100選に選出されているものの、アクセスが困難(徒歩30分程度だが閉鎖中)のため訪れる人はとても少ない。ここまで来れば破壊の進む以前の北海道を感じるには十分だ。

樽前ガローは自転車ですぐ脇までアクセス可能。こちらも地味なせいか訪れる人は少ないが美しさでは風不死岳を挟んで北側の「苔の洞門」(参観は入口付近までに制限中)を勝っている思う。

ウヨロ川フットパス

ルート

ルート概要

黒松内[2m]
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道道226号(20km)
国道37号(9km)
道道609号(8km)
国道37号(15km)
洞爺[2m]
| その他(8km) 西山火口[約200m]
洞爺湖[86m]
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道道2号(7km)
国道453号(7km)
道道2号など(31km) オロフレ峠[940m]
登別温泉[190m]
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道道350号(11km)
道道2号(4 km)峠
登別[6m]
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国道36号(32km)
道道141号(21km)
国道276,453号(6km)
支笏湖温泉[270m]
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国道453号(38km)
豊平川サイクリングロードなど(11km)
札幌[20m]

(赤:国道、緑:道道、灰色:その他の道を示します)

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uploaded:12, 07, 2007