ホーム | 更新履歴 | サイトマップ | 検索 | about us | Contact | English

Length of Japan : 福岡 - 東京

 
 
Length of Japan part 1
Length of Japan part 1
fukuoka fukuoka iwakuni fukuoka onomichi iwakuni takamatsu himeji himeji kyoto himeji gifu gifu kyoto takayama takamatsu gifu takayama nagano nagano nikko nikko onomichi onomichi takamatsu

(岐阜 - 高山)

gifu-map.jpg

区間地図
1/144 000 @144dpi
岐阜-高山 (1183x2054)
拡大地図
1/72 000 @144dpi
岐阜-郡上八幡(1460x2185)
郡上八幡-高山(1703x2290)

概要

ルート:岐阜-郡上八幡-白川郷-高山
走行距離 :191km
ベストシーズン:6月-9月
走行可能:5月-10月
起伏 : slope.gif slope.gif slope.gif slope.gif (ハード)
自然 : beauty.gif beauty.gif beauty.gif beauty.gif (とても豊富)
歴史 : building.gif building.gif building.gif building.gif (豊富)
交通量 : building.gif building.gif (普通)

詳細

深き山脈の奥へ

白川郷 in winter 日本は関が原で、東日本、西日本に分けられるが、西日本の最高峰は四国にある石鎚山の1982mであり、3,000m級の山は存在していないばかりか、標高2,000m級の山もない。これまでレングス・オブ・ジャパンでも山深い道を紹介してきたが、それらは日本の中ではまだまだなだらかな道だったのである。

日本の国土の約7割は山地であり、日本は海に囲まれた島国であると同時に、山の国でもある。ここからのコースでは2,000m級、3,000m級の山々があなたの前後左右に迫ってくる。山国・日本を思う存分体験してほしい。


徹夜で踊る「郡上祭り」

gujohachiman 岐阜市で国道21号に別れを告げ、国道156号を北上すると、次第に平野から谷に入っていく。岐阜市から50kmほど山に入ると、山間に小さな城下町が姿をあらわす。ここが「郡上八幡市」である。

白亜の天守閣が美しい郡上八幡城に代表される郡上八幡は、水の豊な街であり、まちなかには湧水や幾筋もの用水路がまちのいたるところで清らかな流れをみせている。

また、郡上八幡は「郡上おどり」と呼ばれる夏祭りが有名な町でもある。「郡上おどり」は400年以上もの間踊り継がれている、独特の盆踊りのことである。毎年夏の2か月の間はそれぞれに異なった縁日名で、郡上の町のどこかで踊りが催されている。踊りとともに郡上の人々は夏を過ごしているのである。
「郡上おどり」は、国の重要無形文化財にも指定されているが、観光客がただ見物するようなイベントではなく、老若男女だれかれ構わず踊りの輪の中に入り、浮き世の憂さを忘れる古くからある社交の場、盆踊りの正しい姿が郡上踊りにはある。ぜひあなたも日本の夏祭りの輪に入って日本文化を体感してほしい。

世界遺産「白川郷」

白川郷 in winter 郡上八幡を過ぎると、次第に道は傾き、標高をあげていく。30kmほど走ると道は蛇行をはじめ、一気に標高を稼ぎ、「ひるがの高原」に到着する。冬はスキーリゾートとして賑わうこの高原も夏の間は、避暑地として別荘などに利用されている。

ひるがの高原から少し標高を下げ、国道158号と合流したら左折しよう。いよいよ世界遺産白川郷への道となる。

左折するとすぐに御母衣湖が現れる。こんな山奥にある湖はもちろん琵琶湖のような自然の湖ではない。1960年に4つの集落、230戸を湖底に沈めて完成した人工のダム湖である。集落は湖底に沈んだが、御母衣湖畔には御母衣湖底から移植された樹齢450年の桜の木が4月下旬になると、御母衣湖底に沈んだ集落をいつくしむように満開の桜を現在でも花咲かせ続けている。

御母衣湖をくだり、さらに北上すること30kmでようやく山間にひっそりとたたずむ世界遺産の白川郷に到着する。これまで見てきた世界遺産はいずれも都市圏に存在しているものであったが、この白川郷は農村集落の生活とその険しい自然の中で生き抜いてきた知恵が世界に認められた地域である。自然と共生して生きてきた日本の生活文化を堪能していただきたい。

森の奥に残された歴史ある洗練された町並み

高山の小路 日本人サイクリストは峠越えを好む。日本には数知れぬほどの峠が有り、われわれは急坂を好んで攻める。峠道は厳しくとも空気が澄み、景色もよく、交通量も少ない。
下り坂の爽快感はいうまでもない。峠越えは「パスハント」とも呼ばれ親しまれている。 白川郷から東京までの間、うんざりするほどの「パスハント」を味わって欲しい。

白川郷からはいよいよ急峻な峠越えの道にはいる。国道360号に入るといきなり急激な坂を上ることとなる。2kmほど上り右折すると、先ほど見てきた白川郷集落を山の上から眺めることのできる展望台があるので、そこまでは一気に上りたい。
この道の峠である天生峠は標高1289mの切り通しの峠である。この峠道で日本にもこんなに厳しい道があったのかと実感してもらえるのではないだろうか。

天生峠を征服したら河合村へ下ろう。そして宮川をわたり右折し、国道471号を古川町へ行こう。 国道471号は古河町で終ると道は国道41号になる。宮川に沿って22km走ると高山市にたどり着く。

高山市は、真ん中に宮川が流れ、東山には寺町があり、町は碁盤目に区画されるなど、昔から小京都と呼ばれている。今日では年間およそ250万人もの観光客が訪れる観光都市である。

しかし30年ほど前までは、高山市を訪れる人は、春・秋の高山祭の観光客を除くと、アルプスの登山基地として利用する登山客程度であった。1970年代になり、高度経済成長の中で、日本固有の街並みが失われていった。その一方こうした登山家達が、帰りの汽車を待つ間に市内を散策し、町がもつ個性的な魅力を全国に口コミで広めることになった。年々、高山を訪れる人は増え、1986年には、国の国際観光モデル地区の指定を受け、現在は外国人観光客が一人で安心して楽しく自由に散策できるよう歩行者向け誘導標識(英文併記)の整備なども行われている。

高山市は今日、日本の伝統文化が息づく町として国内だけでなく、国際的にもその魅力を放ち続けている。

注意:高山から松本の間は店がほとんど無く、食料品など買う場所が限られている。高山で万全を整えよう。


ルート

岐阜[13m]
|国道156
(53km)
郡上八幡[220m]
| 国道156号
御母衣湖[756m]経由
(82km)
白川郷[497m]
| 国道360号, 471号,41号
天生峠[1289m]経由
(41km)
古川[491m]
| 国道41
(15km)
高山[571m]

気象データ : 白川

ここ

英語版

ここ

西へ戻る(京都-岐阜)←(岐阜-高山)→(高山-長野)東へ進む