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Length of Japan:北海道

Length of Japan part 1
 
hakodate kuromatsunai sapporo asahikawa

1.「函館 - 黒松内」


概要

ルート:函館-上ノ国-瀬棚-黒松内
走行距離 :246 km
ベストシーズン:7月〜8月
走行可能:4月〜11月中(4月、11月は降雪の可能性あり)
起伏 : slope.gif slope.gif (部分的で全般的には緩い)
自然 : beauty.gif beauty.gif beauty.gif (海岸線が美しい)
歴史 : building.gif building.gif building.gif (豊富)
交通量 : building.gif (函館付近では注意)

このルートの地図

プロフィールマップ

詳細

北海道の入り口「函館」

道南へ着くサイクリストはすべて函館に上陸する。フェリーターミナルは町の北約5kmに位置している。長い旅の前にまずは函館を楽しもう。

夜行のフェリーで函館に入ったなら、まずは駅前の朝市を目指そう。函館のイカは特に有名でお勧めだ。郷土料理の飯寿司(いずし)も試してみたい。

函館観光のメインは赤レンガの並ぶウェーターフロントエリアから洋館の立ち並ぶ元町にある。特に元町は「坂のある町」として美しい。

その中でぜひ訪れて欲しいのは北方民族資料館だ。レプリカでなく、実物が多く貴重だ。
函館には道内でも屈指の博物館がそろっており、ゆっくりと見てまわる価値がある。

北方民族資料館を離れ、基坂を登る時、右手の緑地に注意しよう。ここが宇須岸河野館跡である。道南には「館(たて)」と呼ばれる砦のあとが数多く残されており、宇須岸河野館は形が方形だったことから「箱館」と呼ばれるようになり函館の語源となったといわれている。なお、函館の地名解釈としてはアイヌ語由来のハクチャシ(Hak-casi:浅砦、小館)からきているという説もある。

函館は魅力の多い町である。洋式城郭の五稜郭や、トラピスチヌ修道院も名高い。

道南の館めぐりをするなら忘れてならないのが函館空港の南にある志海苔館跡だ。現存する館としては保存状態が極めてよく、往時をしのぶのに十分だ。近くの銭亀沢地区で発掘された37万枚を越す古銭は市立函館博物館で見ることができる。

館をつないで

函館を出発したら海沿いに走り、木古内から日本海に向かう。途中には何ヶ所か館の跡もある。
低い峠を越える道道は交通量も少なめで走りやすい。終着は日本海に面した上ノ国町だ。
ここまで来たら夷王山に登ろう。国指定史跡の勝山館跡は長年和人の砦として知られていたが、アイヌが使用したと思われる狩猟用具が見つかったり、和人の墓地の中にアイヌの墓も見つかっており、興味深い。

北前船の幻影を見ながら北上

上ノ国町からは美しい日本海岸の道が続く。北海道の日本海側はかつて北前船による交易が栄えたことで知られている。またニシン漁の益で築かれた「ニシン御殿」も各地に残されている。江差なら「旧中村家」がある。

江差に着いたらかもめ島へ寄って見よう。ここには戊辰戦争(1868-1869)で沈没した開陽丸が復元展示されている。鴎島の散策もいい。

江差は民謡「江差追分」も有名で毎年全国大会が開かれる。また、京都祇園祭の流れを汲んだ「姥神大神宮渡御祭」(8月9-11日)は北海道を代表する祭りとして知られ、このときは1万1千人の江差が6万人に膨れ上がる。

江差からは奥尻島へ寄ることもできる。奥尻島は1993年7月12日の津波で大きな被害を受けた。後日津波対策で建設された防波堤の高さから、その傷の深さを思い知らされるだろう。
江差から瀬棚、そしてから海岸沿いに北上するとまた素晴らしい景色が続く。典型的な日本海に面した海岸線は特に島牧周辺が美しい。

この日本海岸には魅力的な温泉も数知れない。温泉を梯子しながらのんびり走ってはいかがだろうか。

島牧からは寄り道して賀老の滝まで行くもの良い。日本の滝100選に選ばれており、道内最大だけに迫力がある。
本目からは黒松内へのショートカットルートをお勧めする。標高400mだが、素晴らしい眺望だ。体力を温存したい方には北の弁慶岬を経由してもよいだろう。

いち押し!

函館大沼

コース選定時に最後まで悩んだのか函館大沼である。
静かな湖とそびえる駒ヶ岳は絶景である。東大沼キャンプ場も人気が高い。

函館から大沼に直行するなら交通量は多いが国道5号線を通ってみよう。ここには「日本の道100選」に選ばれた赤松並木があり、見ごたえがある。

アイヌ語地名

北海道の地名は難解な漢字が多く、エキゾチックな感じを受けるかもしれないが、これは言うまでも無く先住民族アイヌによるアイヌ語地名の音訳である場合が多い。
なお、アイヌ語地名は北海道に限らず北東北から北は千島列島、南サハリンに広がっている。

北海道の河川の標識の多くには川名の由来が記されている。見かけたら見てみよう。

写真の標識にも記載されているが、アイヌ語地名研究では山田秀三(ひでぞう)氏が非常に有名。道内の本屋に寄ったらアイヌ語地名の本を探してみよう。山田秀三の著作は読み物としても非常に面白い。

ナイ、ベツ地名

最低限これだけは覚えよう。どちらも川を意味するアイヌ語。どうして北海道の地名は川由来が多いかはアイヌがどんな生活をして、何を糧に生きていたかを考えればわかるはずだ。

アイヌ語地名は専門家だけでなく、多くのアマチュアも魅了し続けている。

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オタルナイ・レコード>私のアイヌ語地名解

ルート

ルート概要

函館[2m]
|国道228号(39km)
木古内[3m]
| 道道5号(41km) 稲穂峠[200m]
上ノ国町[4m]
|国道228号(14km)
国道229号(77km)
太櫓越峠[160m]
瀬棚[3m]
|
|
国道229号(54km)
道道523号(21 km)峠[400m]
黒松内[28m]

(赤:国道、緑:道道、灰色:その他の道を示します)

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uploaded:24, 06, 2007