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Length of Japan : 福岡 - 東京

 
 
Length of Japan part 1
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自転車で海を越え、四国へ(尾道-高松)

onomichi-map.jpg

概要

ルート:尾道-今治-琴平-高松
走行距離 :221km
ベストシーズン:
走行可能:通年
起伏 : slope.gif slope.gif (場所による)
自然 : beauty.gif beauty.gif beauty.gif (豊富)
歴史 : building.gif building.gif building.gif building.gif (豊富)
交通量 : building.gif building.gif (四国: 部分的に多い)

詳細

海上サイクリング「しまなみ海道」

shimanami.jpg 本州と四国の間には3つの大橋が架けられている。岡山県と香川県を結ぶ「瀬戸大橋」と兵庫県と徳島県を結ぶ「明石大橋」、そして広島県と愛媛県を結ぶ、このしまなみ海道である。

クルマにとってはその位置関係のみがそれぞれの違いであるが、サイクリストにとってはこの橋のみ大きくその性質が異なる。しまなみ海道は3つの橋の内、唯一自転車で渡ることのできる橋なのである。

7つの島を縫うように続くこの海の道「しまなみ海道」には専用自転車道が併設されているため、車の喧騒をしばし忘れ、自転車でしか見ることのできない島の漁村の生活をゆっくりと自分のペースで触れることができる。

日本は約400 の有人島からなっているが、この瀬戸内海にはその多くが位置している。
言い換えるならば、日本の典型的な島の暮らしが集積している地域ともいえる。しまなみ海道はそれぞれの島に一度ずつ降りる形で続いているので、“一気に"と急がずに、それぞれの島を堪能しながら、南の四国にその足を伸ばしてほしい。

このような小さな島の治安はきわめてよいので、気楽に気に入った島でゆっくりと汐の音に耳を傾けながら夜を明かしてほしい。


果てしなき階段「金比羅宮」

konpirasan 約60kmのしまなみ海道のゴールは四国の今治である。四国は日本で4番目に大きな島であり、日本の骨格を成す島の1つである。

四国は宗教に基づいた歴史の色が濃い地域といえる。四国に入りペダリングを続けると必ず、白装束の巡礼者に出会うことになる。彼らは四国に点在する88 ヶ所の寺社を巡礼する為に全国からやってきた人達である。

白い木綿の衣に白の手甲、鈴の音をならしながら哀調秘めるご詠歌をささげて四国路をたどる遍路の習慣は1180 年の昔から伝わり、弘法大師が四国をめぐった折りの遺跡に建てられた、88 寺を巡拝することにより88 の煩悩を除き、88 の功徳を積むことができるといわれている。どんな苦しみにも耐え、長い日数をかけて巡拝する人達は「おへんろさん」の名で昔から親しまれている。時間があればあなたが自転車で「おへんろさん」になるのもいいのではないだろうか。

このような歴史、宗教の魅力がつまったこの四国を本来ならば、詳しく紹介したいところであるが、今回のルートでは割愛し、東京を目指すことにする。今後の更新で是非紹介したい。

話は戻り、今治市から四国に上陸したら、東へ国道196号、県道13号で海沿いを進もう。中国地方では道路の反対側である右手に瀬戸内海を眺めながらの走行であったが、今度は、左手に瀬戸内海を眺めながら、歩を進めることになる。

県道13 号が国道11号に吸収され、愛媛県から香川県に入ったら、国道377号で内陸に進路をとろう。自転車で鍛えられたあなたの腿をさらに刺激する神社が20kmほど進んだところにある。

「さぬきこんぴらさん」で有名な金刀比羅宮は、象頭山の中腹に鎮座し、古来より海の神様、五穀豊穰・大漁祈願・商売繁盛など広範な神様として全国津々浦々より、善男善女の信仰をあつめてきた。その参道口から御本宮までは785 段、奥社までは1368 段の石段があり、参道には旧跡や文化財が多数存在している。文化財の中を額に汗をかき上り詰め、振り返るといつの間には広い展望が広がっている。西を眺めれば瀬戸内海が、東を眺めれば讃岐平野が眼下に広がっている。


人工の池「ため池」

sanukiudon 眼下に眺めた讃岐平野を横断し、讃岐平野の中心都市である高松へ向けて東へ歩を進め る。ここで地図をじっとながめてほしい。この地域にはやけに小さな湖が多いことに気づ くだろう。あまりに不自然な数の湖沼が目に付くはずである。そう、これらは人工の池「 ため池」である。

讃岐平野が位置している地域は、日本の中でも降水量の少ない瀬戸内海気候に属してお り、讃岐平野は山脈と海に挟まれた細長い平野であるため、山からの水がすぐに海に注い でしまう特性がある。

讃岐平野は他の平野と同様に、平坦で住むのには心地よいが、古来から人々は飲み水や 農業用水を確保するのにとても苦労してきた。そして、その苦労の結果生み出されたのが これら飲料用水などを確保する為の「ため池」と呼ばれる湖の建設であった。現在でもそ の数は14,000 を越えており、讃岐平野の典型的な景観となっている。

飲み水にも事欠いていたこの地域では、日本の主食である米の栽培(稲作)も満足に行 えなかったことから、小麦を原料とするうどん文化が発達した。

よく知られているように小麦の原産はヨーロッパにあり、それがシルクロードを伝って中国、そして日本に伝えられた。中国人は「麺」を作り出し、それは朝鮮半島を経て日本に伝えられている。つまり、讃岐は「麺ロード」の東の終着点とも言えるのである。東の終着点の到着を祝いたい。

この地域で創られたうど んは「讃岐うどん」と呼ばれ、現在では全国的に人気のあるうどんとなっている。つゆはかつおと昆布、いりこ(煮干し)の出しで味わい深い。ぜひ一 度賞味してほしい。讃岐うどんを堪能したら、再度本州を目指そう。

ルート

尾道[8m]
|しまなみ海道 サイクリングロード(橋を中心にかなり整備されている)
(80km)
今治[3m]
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県道38(9km)
国道196(12km)
県道13(41km)
国道11(23km),国道377(23km)
(108km)
琴平(金比羅宮の町)[70m]
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しまなみ 国道32(22km)
サイクリングロード(9km)
(33km)
高松[3m]

気象データ : 高松

ここ

リンク

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英語版

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uploaded:08, 04, 2006